磁気痛覚抑制に関する大半の研究は1時間未満の短期ばく露を中心に行われた。本研究の主目的は、痛覚抑制されたラットに対する超低周波磁界(ELF-MF)反復ばく露の影響を究明し、効果的な鎮痛“時間の窓”を見出すことであった。それと同時に、この研究は、磁界無痛覚症における主要β-エンドルフィン、物質P、5-HTの役割を分析することであった。ラットに4日間にわたって、1日6時間、55.6Hz、8.1mTの磁界にばく露された後、テイルフリック潜伏時間(TFL)がかなり増加したことが分かった。さらにラットが10日間毎日ばく露されると、鎮痛効果は次第に減少するようだった。それらのTFLレベルは、ラットが4日間のばく露から取り除かれると、1日以内に減少した。視床下部のβ-エンドルフィン、物質Pおよび脳幹セロトニン(5-HT)の濃度は4日目に著しく増加した。しかし、ラットがさらに10日間ばく露されたとき違いは発見されなかった。そして、ばく露4日目後にラットが取り除かれたとき著しい増加はなく、5日目と7日目に侵害受容が試験され7日の生物マーカーに変化はなかった。これらの結果は、ELF磁界は鎮痛効果があるが、3日目と4日目のみであることが示唆される。その結果は、55.6Hz、8.1mT磁界に刺激された内生β-エンドルフィン、P物質および5-HTにおける増加と関連しているかもしれない。
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