研究のタイプ: 疫学研究 (exposure assessment/dosimetric study)

[居住磁界に関係する白血病:] tech./dosim.

Leukemia attributable to residential magnetic fields: results from analyses allowing for study biases

掲載誌: Risk Anal 2006; 26 (2): 471-482

○目的:疫学研究において示唆されている、0.3μT超の居住環境磁界曝露と小児白血病リスク上昇との間の関連について、その公衆衛生上の影響を推定するため、不確かさを考慮して分析を行うこと。これにより、磁界曝露を0.3μT以下のレベルに低減することによる健康上の便益はほとんどないことを示すこと。 ○方法:疫学研究における手法上の問題点(選択バイアス、曝露の誤分類、交絡因子等)に関するモデルを仮定し、また影響を及ぼす磁界レベル(例えば0.3μT超)の蔓延率(子供全体に対して、そのレベルの曝露を受ける子供の比率)に関する不確かさを考慮し、これらをパラメータ化して分析を行う。この結果を「寄与割合(attributable fraction:AF)」で表す。 ○結果:居住環境での磁界曝露による公衆衛生上の影響は限定的である可能性が高いが、入手可能なデータの観点から、「影響がない(AFがゼロ)」または「相当の影響がある(AFが5%前後)」の両方の可能性が依然として残されている。

ばく露

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