本研究では、超低周波(ELF)電磁界がラットのモルヒネ誘導条件付場所選好性に対する効果を調べた。条件付の間(12日間)、ラットの3つのグループを、感覚的キューによって定義された環境に、モルヒネ(10 mg/kg. i.p.)とともに置かれた。それぞれ20Hz(1.80mT)または50Hz (2.20mT)、擬似電磁界に、60分/日ばく露された。それから、もうひとつの感覚的キューに条件付けられた環境に、生理食塩水(1 ml/kg, i.p.)とともに置かれたが、この時は電磁界にばく露されなかった。12日間の条件付けの終了後、モルヒネを伴った場所に対する選好性試験を、10日間の消退期間のあいだ実施された。電磁界へのばく露は実質的には、げっ歯類小動物のモルヒネ誘導場所選好性を高めたが、ELF 電磁界がモルヒネによって誘導される条件付け行動への傾向を増進させる可能性を示唆している。
感覚合図で定義した環境(箱の特別な特徴)へのばく露の際のモルヒネ投与は、試験箱の事前には嗜好されなかった側への嗜好性を生じることができた(条件付け場所嗜好性)。
試験箱の3つの区画のうち2つは大きさが同じだが、覆い(黒または白)及び床の生地(滑らか、または織目あり)が異なる。3つ目の「選択」区画は2つの大区画の後ろに接し、そこへのアクセスはギロチン式ドアを通る。
12日間の条件付け期間中、3グループのラット(後に偽ばく露または電磁界ばく露)を、モルヒネ(10mg/kg)とペアにした感覚合図で定義した環境に入れた(即ち、1つの区画に閉じ込めた)。
電磁界ばく露なしで、生理食塩水とペアにした別の感覚合図で定義した環境にもラットを入れた(別の区画への閉じ込め)。
条件付け終了後、10日間の休薬期間に嗜好性試験を実施した:ドアを開けた「選択」区画に動物を入れ、15分間自由にアクセスできるようにした。
周波数 | 20 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露の発生源/構造 |
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ばく露装置の詳細 | Rats were placed in a non metallic plastic bucket which was placed in the middle of the exposure area (60 cm x 30 cm x 43 cm) provided by the coil. Sham exposed rats were kept in the same set-up as used for exposure but the coil was not energized. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 1.8 mT | mean | 測定値 | - | - |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | repeated daily exposure, 60 min/day for 12 days |
ばく露の発生源/構造 |
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測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 2.2 mT | mean | 測定値 | - | - |
電磁界ばく露はラットのモルヒネ誘発性の場所嗜好性を大いに強めた。このことは、超低周波電磁界がモルヒネ誘発性の条件付け行動の傾向を高め得ることを示している。このデータは、電磁界ばく露は脳内の幾つかのµ-オピオイド受容体及び外因性オピオイド系の変化を生じることを示している。
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