研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[淡水魚(コイの一種)染色体に対するパルス磁界の影響に関する予的報告] med./bio.

A preliminary report on effect of pulsed magnetic fields on fresh water fish (Labeo rohita) chromosomes

掲載誌: J Environ Biol 2004; 25 (3): 329-332

この研究は、制御されたパルス磁界を用いた淡水魚の遺伝子操作に関する暫定的研究計画を議論した短報である。ロフー(Labeo rohita:インド、パキスタンなどの南アジアに分布するコイの一種)の染色体標本は、鰓(エラ)の組織を用いて、コルヒチン-メタノール-酢酸空気乾燥法により作成された。4コイルばく露装置の中に水槽を置き、水槽に10尾の魚を入れた。磁束密度0.2ガウスパルス周波数50 Hzのパルス磁界(PMF)ばく露を、1日6時間、30日間繰り返した。その結果、核学的検査では、ばく露群と対照群の間に明確な違いは見られなかった、と報告している。

研究目的(著者による)

細胞分類学細胞学分類学の組合せによる生物の自然な関係の研究)、遺伝子マッピング及び突然変異誘発において、魚の核学的情報はますます重要になっていることから、魚 Labeo rohita の核学に対するパルス磁界の影響を調べること。更に、核型分類データは、半数体倍数体及び単為生殖生物を産出する際の、染色体工学の有効性を評価できる。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
Modulation type: pulsed
ばく露時間: repeated daily exposure, 6 h/day for 30 days

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • pulsed
ばく露時間 repeated daily exposure, 6 h/day for 30 days
Modulation
Modulation type pulsed
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • コイル
  • Fansleau-Braunbeck type 4 coil system
チャンバの詳細 aquarium fitted with aerato and maintained at 28-30°C
ばく露装置の詳細 10 fishes kept in the aquarium which was placed in the 4 coil system
Sham exposure A sham exposure was conducted.
Additional information coil system consisted of two larger coils and two smaller coils which were mounted co-planar and co-axially creating a disk shaped volume; diameters of the coils and the distances between them were chosen so that they presented a uniform axial magnetic field
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 20 µT unspecified 指定なし - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

核学的調査で、ばく露群と対照群に明白な差はないことがわかった。

研究の種別:

研究助成