前回の研究では、37Hz、80μTp-p磁界へのばく露がマウスの痛覚感度を向上させることを示した。ここでは、痛感と電気皮膚閾値、動脈血圧、心拍とその変化、ストレスホルモンなどの測定により、ヒトの心臓血管調整メカニズムの指標を調べることである。擬似ばく露後、痛みと許容閾値は変化しなかったが、磁界ばく露後は著しく低下した。磁界ばく露時は血圧は高く、心拍数は擬似ばく露と磁界ばく露の両方で減少した。副交感神経の活動指標である、心拍変動の高調波成分(150-400 mHz)は擬似ばく露時で減少したが、磁界ばく露時には変化は無かった。これらの結果は、37Hz磁界へのばく露は、ヒトの痛覚も変えるので、心臓血管系の調整異常と関係ある可能性を示唆している。
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