ゲッ歯類の骨髄腫細胞(SP2/0)と ゲッ歯類-ヒト複合骨髄腫細胞(F3B6)を融合のパートナーとして、末梢血とリンパ組織(扁桃)由来のヒトB細胞の融合株の作成における電磁界曝露の効果を検討した。融合に最適な電界曝露条件は 3-4kV/mであった。使用した交流電界は2MHz,100V/mで、曝露は30秒間であった。融合株の出現率はSP2/0でリンパ球1,400個中に1個の割合、 F3B6では3,300個中に1個の割合であった。また、IgM, IgGなどの免疫グロブリンの産成分泌もよく、いずれの項目も通常のポリエチレン グリコール(PEG)誘導による細胞融合よりよい成績であった。この手法を用いれば、小さな融合容器によって非常に少ない数のヒトB細胞、へん挑の場合は55,000個からの融合が可能である。また、この手法は他のラボとの仕事に比較しても成績がよく、その原因は使った細胞の系統や、培地に加えたインターロイキン-6などの作用によるものと思われた。今後は、成長要因や供給細胞を用いることで、さらに高収率をあげることが可能である。
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