<目的>疫学調査で取り上げられた電力会社の活線作業員の曝露条件と同様の条件をin vitro実験で模擬し、疫学調査と同様の指標である遺伝子毒性について、疫学調査と同様のヒト末梢血細胞を標的に検討する。 <方法>Falcon#3037のアニュラリング培養容器を用い、染色体異常や微少核形成(micronuclei)、細胞増殖指数について調べた。磁界曝露は、ヘルムホルツコイルを用いて、30μT,300μT,1mTを培養容器に垂直方向に、48-67時間行った。 <結果>染色体異常や微少核形成(micronuclei)、細胞増殖指数については、30μT,300μT,1mTの磁界に対する曝露影響は認められなかった。弱い影響が娘染色分体交換の頻度に認められたが、繰り返し実験ではこの結果は再現しなかった。全血を3.65kV/cmのスパーク放電に曝露したが、染色体異常はなかった。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。