[パルスAC電界に対する哺乳類細胞の形態学的反応] med./bio.

薄膜の金電極上に付着性の哺乳類細胞培養の形態学的変化を探知する新しい方法を開発し、外部からの電気刺激による細胞の反応を測定した。十分に高い電圧パルスを加えると、細胞層のインピーダンスは再現性を有した変化を示し、形態学的変化があったことを示唆している（細胞がない電極にはそのようなインピーダンスは見られなかった）。電圧パルスが上昇するとともに反応は増加し、細胞の種ごとで異なっていた。観察できる変化を細胞層に引き起こす閾値電位は0.1V程度で、DC電界を使用した報告例よりも高かった。細胞層のインピーダンスはパルスの時に減少し、その後回復し始めたが、最終的な回復前に再度現象するような例があった。付着ほ乳類細胞が、外電界に過渡的にさらされた際に、細胞層で見られる2通りの異なった事象により、インピーダンスの低下が引き起こされたと考えられる。