(1)イニシエーション段階に関連する電磁界の影響:商用周波数曝露は遺伝子属性とはならないため、イニシエーション段階と直接関連することはないと思われる。最近の研究では50Hz又は60Hzによる20kV/m^-1までの電界や5mT(50G)までの磁界曝露を行ったが、DNA損傷、染色体異常、姉妹染色分体交換、染色体分離の正確さ、微小核形成が発生する証拠を発見できないケースが殆どである。(2)コンバージョン段階に関連する電磁界の影響:コンバージョン過程のメカニズムは明らかではないが、商用周波数の電界・磁界によって染色体異常が誘導されないことが示されているので変換因子として作用することはないと思われる。(3)腫瘍プロモーション段階に関連する電磁界の影響:電磁界は直接DNAを損傷することはないと思われるが、腫瘍のプロモーション段階に影響を与え、完全に悪性化させることによりがんの進行に影響を与えることもあると思われる。全体的な細胞増殖速度に与える影響、さらには多くの細胞信号過程で発生する
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