[頭痛と空電] med./bio.

Headache and sferics

掲載誌: Headache 2001; 41 (9): 845-853

偏頭痛持ちの多くの患者が、気象が頭痛の原因だと信じている。この研究の目的は、大気中の放電(稲妻)で生じる、低周波空電、パルス電磁界がその原因であるかどうかを調べることである。空電インパルスの発生を、年単位と同様に日単位、そして周期性で特徴付け、様々な病理過程と関連していると考えられている。偏頭痛また緊張性頭痛に苦しんでいる女性37人を6ヶ月間にわたって記録を解析し、ドイツ・ギーセンでの日々の空電活動およびその他の気象現象と関連付けた。10月から12月(秋)にかけて、空電の活動は偏頭痛(r=0.33, P<.01)の発症と関連付けられたが、雷の活動が非常に激しい7月と8月(夏)には相関はなかった。夏には、緊張性頭痛が気温(r=0.36, P<.01)そして蒸気圧(r=0.27, P<.05)などの気象条件との関連が見られた。

ばく露