この研究は、メキシコサンショウウオ(Ambystoma mexicanum:アホロートルaxolotlと呼ばれる)の胚の個体としての誘電特性(誘電率と導電率;周波数依存性がある)を、回転電界法(Electrorotation)を用いて測定した。回転電界法は、回転するAC電界下に置いた極性粒子に働くトルクによる回転運動を測定することにより、細胞などの周波数依存的な誘電特性を無侵襲的に測定する方法である。この研究では、回転AC電界下でのアホロートルの回転運動を光学顕微鏡で観察した。その結果、原腸形成前期および神経胚形成の段階の胚では、適用した回転電界の周波数10Hz-5MHz範囲で回転運動は見られなかった;同じ周波数範囲において、原腸形成段階の胚は、低周波では電界に対し順方向、高周波では逆方向の回転をした、などを報告し、回転スペクトルデータから早期発達段階の胚の誘電特性を計算している。
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