[生体媒質におけるミリ波吸収の熱電対および他の物体の存在による歪み] tech./dosim.

この研究は、特殊な部位での比吸収率（SAR) 分布を分析的な2次元インピーダンス法で計算した。特殊な部位とは、水中の熱電対または空気の泡の周辺、および皮膚内の毛または汗腺管の周辺である。水および皮膚は、一様な42.25GHz平面波電磁界にばく露するとした。その結果、水中に0.1mmの熱電対または同じ大きさの空気泡を挿入すると、一様なSAR分布は局所的に大きく乱れる；しかし、熱電対の直近の周囲の平均SAR値は、乱れる前の一様な分布の時の平均SAR値とほぼ同じである；このことは、無限および有限媒質におけるばく露中の平均SAR測定に最大0.1mmの小さな熱電対が使用できることを意味する；毛の周囲のSAR分布は、空気泡による分布と定性的にほぼ同じであったが、最大値は、皮膚全体で平均したSAR値の最大3倍になった；汗腺管は、ミリ波では小さい分布の乱れしか起こさなかった、と報告している。