この研究は、27MHzの連続波の無線周波(RF)電磁界が、熱を生ぜずに、哺乳動物細胞の分裂周期に変化を与えるか否かを調べた。各細胞周期に対する影響の相対的大きさを測定するため、チャイニーズハムスターの卵細胞(CHO)のG0/G1期、S期、G2/M期に同期させてばく露を行った。また無線周波電磁界のばく露量率に依存した直接的な細胞周期変化が生じるか否かを調べるため、インビトロの等温状態で2時間、5または25Wkg-1のばく露をCHO細胞に与えた。細胞周期の変化を、ばく露終了後の4日間、細胞フローメトリで測定した。RFばく露群および擬似ばく露群のCHO細胞のDNA分布は、分布の重なりおよび差を直接比較することで定性的に評価した。細胞周期の変化の大きさの定量的指標は、DNA分布における全ての周期の細胞数の差の絶対値の合計とした。その結果、RFばく露群では、ばく露時間、ばく露量率に依存した細胞周期の変化が見られた;変化が最も大きかったのは、SAR25 W kg-1ばく露群で、ばく露後3日目に起きた;5 W kg-1ばく露群と25 W kg-1ばく露群の反応の時間的変化に違いが見られた、などを報告している。
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