<目的>細胞膜が低周波磁界の標的部位であると考えられているため、細胞膜の電気的特性が白血病細胞において低周波磁界の曝露によって変わるかどうかを明らかにすることを目的に細胞曝露実験を行った。 <方法>50-Hz,2.5mTの磁界にK562細胞を48時間曝露した。コイルは市販のインキュベーター内におかれ、コイルと関係のないコントロール群と荷電していないコイル中に置かれた対照群(sham-exposed)、そして筒状のコイルによる曝露群、という構成であった。曝露後のK562細胞に対してdielectric relaxation計測を行った。 <結果>膜の電気伝導率と透過性は曝露後に非常に低下していることが明らかになった。一方、細胞質の電気伝導率には変化がなかった。コントロール群と対照群間には、膜の電気伝導率と透過性に差はなかった。
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