<目的>前報で報告した鶏卵の背根神経節に対するパルス磁界影響の追試を行った。パルス磁界が神経成長に与える影響の実験データを増やし、再現性を確認することを目的とした。<方法>6日令の鶏卵(24個)から200以上の神経節を切開し、無傷の背根神経節(DRG)を20個ずつ7枚の細胞培養ディッシュに分配した。培養中に神経節から神経軸索や樹状突起が形成された。磁界曝露装置として40ターンおよび16ターンの二種類のヘルムホルツコイルを用いた。パルス磁界のピーク強度は4.0mTであった。また、パルス立ち上がり時間および立ち下がり時間は、1番目の曝露装置では200μsおよび20μsであり、2番目の曝露装置では20μsおよび200μsであった。<結果および結論>神経成長因子NGFの存在下にてパルス磁界を与えることにより神経突起成長が促進された。また、パルス磁界下での神経突起成長は非対称であった。神経突起の成長方向は誘導電界の方向とは無関係であった。総計808の鶏卵の背根神経節のデータが現象を確定したと考えられる。連続パルスの周波数を15Hzから25Hzまで変化させたが同様の効果が認められた。
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