この研究は、環境中の電磁界発生源の増加に伴い、一般公衆がばく露される非電離放射線が時間経過とともに増加・変化することに着目し、パレスチナのヨルダン川西岸地区における高周波電磁界への公衆ばく露を評価し、11年前の先行研究と比較検討を行った。ばく露量の測定は、屋外環境における149地点において、三軸Eフィールド周波数選択型個人曝露計EME SPY 140を用いて実施した。この装置は、80 MHz-6 GHzの範囲における14の定義済み周波数帯域において、電界強度を測定することができる。その結果、調査対象とした全地点における全発生源からの平均電界強度は1.4 V/mであった。国内のいずれかの地点で測定された最大ばく露量は7.43 V/mで、ラマッラー市中心部で確認された。FM放送が約36%、UMTS2100ダウンリンクが24%、GSM900ダウンリンクが17%、Wi-Fi 5 GHzが9%、GSM1800ダウンリンクが5%と主な要因を占めた。その他7つのRF源(WiMax、TV、WiFi 2 GHzなど)の寄与率は合計でわずか9%であった。電界強度の90%以上が3 V/mを下回っていた、と著者らは報告している。
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