人体モデルに関する多くのドシメトリ解析では、裸の人体モデルが用いられてきた。しかし、綿や羊毛などの布地が人体に存在する場合、ドシメトリ解析の精度に影響を及ぼす可能性がある。ミリ波帯において、布地が人体モデルにおけるドシメトリ評価解析に及ぼす影響は、差分時間領域(FDTD)法を用いた広範な調査がなされていない。この研究は、FDTD法を用いて、ミリ波ばく露による電力伝送係数、比吸収率(SAR)、吸収電力密度、および加熱係数に対する人体上の布地の影響を調べた。その結果、布地の厚さと布地と皮膚表面の間に導入される空気間隙が、1-100 GHzの周波数範囲におけるドシメトリ評価解析の精度に著しく影響を与えることが示された、と著者らは報告している。
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