フランス国家周波数庁(ANFR)は、公衆ばく露のモニタリング任務の一環として、2020年末から開始された新しい5G移動体通信技術の展開に伴い、ばく露評価のための大規模な測定プログラムを約2000か所で実施した。同プログラムで特定した各地点において、5G展開前に初期測定を行い、その後、基地局が稼働してから約4か月後と8か月後に再度測定を実施し、トラフィックの増加と運用状況に応じたばく露の変化をモニタリングした。測定は、官報に掲載されているANFRプロトコルに従って行われ、このプロトコルは、現場測定を実施する認定試験所にとっての基準テキストとなっている。包括的かつ詳細なばく露測定に加えて、3500 MHz帯域で1 GBのファイルをダウンロードするという特定の測定も実施した。この手法は、操舵可能なビームアンテナに関するANFRが提案するばく露指標に従い、人為的にトラフィックを増加させ、5Gが長期的に統計的に到達するであろう局所的なばく露レベルを推定することを可能にするものである、と著者らは報告している。
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