[6 GHzの高周波電磁界が胎児の骨の発達に及ぼす影響] med./bio.

Effect of 6 GHz radiofrequency electromagnetic field on the development of fetal bones

掲載誌: Electromagn Biol Med 2025; 44 (1): 17-25

この研究は、6 GHz(比吸収率SAR)0.054 W/kg)の高周波RF電磁界出生前の骨の発達に与える影響を調べた。雌雄各20匹のWistarアルビノラットを4群に割り付け(対照群;第I群(雄ラットのみばく露、雌ラットは非ばく露);第II群(雌雄両方のラットばく露);第III群(雌ラットのみばく露、雄ラットは非ばく露))、4時間/日、6週間ばく露した。その後、ラットを群内で交配させた。妊娠後、妊娠したラット(第II群と第III群)を4時間/日、18日間ばく露した。妊娠18日目に胎児を摘出し、体重と各種の長さを測定した。胎児骨格系の発達は二重骨格染色法で検査し、四肢骨化を評価した。その結果、胎児の体重、頭尾長、後頭前頭および頭頂頭長は、対照群と比較して全てのばく露群で有意に増加した(p < 0.001)。後頭前頭長は第I群で最も短かったが、第II群および第III群では対照群よりも長かった(p < 0.001)。前肢および後肢の骨は、対照群と比較して全てのばく露群で長さ、骨化帯長、および骨化率の有意な増加を示した(p < 0.001)、と著者らは報告している。

ばく露