[地下の石油・ガス探査に使用される人為的電磁界がモンツキダラの初期発育に及ぼす影響] med./bio.

Effects of anthropogenic electromagnetic fields used for subsurface oil and gas exploration (controlled-source electromagnetics, CSEM) on the early development of Atlantic haddock (Melanogrammus aeglefinus)

掲載誌: Mar Pollut Bull 2025; 211: 117425

制御源電磁気学では電磁界を用いて油層を検出する。モンツキダラ(Melanogrammus aeglefinus) は商業的に重要な底生魚種であり、卵の分布と油層が重なる可能性があるため、このような調査の影響を受ける可能性がある。この研究は、実験室でCSEM 調査条件を再現し、モンツキダラの卵を電磁界ばく露した。3つの異なる電磁界強度を用いて、電磁界発生源と生物間の異なる距離を再現した。ばく露は15分間継続した。最悪のシナリオ、つまり最も高い電磁界レベルでの1時間のばく露も実行した。その結果、いずれの処理でも、奇形、死亡、または卵の孵化への影響は発生しなかったが、電磁界ばく露により、孵化したばかりの幼生に頻脈誘発され、卵黄嚢の予備量が減少した。この影響は、最も低い電磁界強度(発生源とばく露対象間の距離が1000 mに相当)で有意であり、ばく露時間と強度とともに増加した、と著者らは報告している。

ばく露