電磁過敏症(EHS)は、人工の高周波数電磁界にばく露されることに関連する生物医学的状態とされる。一般的な源は携帯電話、無線ネットワーク、基地局、コンピュータ、テレビなどのデバイスである。EHSの発症リスクがある個人を特定することは重要である。環境刺激を感知、処理、反応する能力が高い感覚処理感受性(SPS:人口の約25%から30%)を持つ人々は特に注目される。SPSは自然とのつながり(CNS)とEHSとも関連している可能性がある。この著者らは、性別でマッチングされた横断的研究(n = 450; 男性225名、女性225名)で、SPS、EHS、CNSとして評価される環境感受性の性別差を評価した。その結果、女性は男性よりも一般的なEHSの有病率が高かった(女性13.3%に対し男性5.3%)、電磁機器の9カテゴリー中5つ(コンピュータ、電化製品、蛍光灯、携帯電話、TV)において感知された感受性の平均値が高く、3つのEHS尺度(EHS一般、EHS尺度、EHS指数)においても高得点だった。また、SPSとCNSのスコアも高かった。SPSを調整すると性別差は消失し、多変量分散分析(MANOVA)分析ではこれらの尺度の違いがSPSに関連していることが示唆された。統計的方程式モデリング(SEM)の結果から、SPSがCNSに直接的な正の影響を与え、EHSを介した間接的な影響も有意であることが示された。この結果は、知覚されるEHSとCNSが性別ではなくSPSによって駆動されていることを示している、と著者らは結論付けている。
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