[携帯電話使用と緑内障リスクとの因果関係：メンデル無作為化研究] epidem.

この研究は、2サンプルメンデルの無作為化（MR）分析を用いて、携帯電話使用と緑内障リスクとの因果関係を調べた。公開されている全ゲノム関連研究（GWAS）データセットからの単塩基多型（SNPs）を道具変数（IVs）として用いた。主要な分析方法は逆分散加重（IVW）アプローチで、MR-Eggerおよび加重中央値分析が補完的な方法として用いた。感度は、コクランのQテストとMR-Egger回帰で評価した。その結果、携帯電話使用が緑内障のリスク増加に因果効果を持つことが示された（ORIVW = 1.358, 95% CI: 1.052–1.752, P = 0.019; ORMR-Egger = 1.882, 95% CI: 0.53–6.682, P = 0.337; ORWeighted median = 1.387, 95% CI: 1.012–1.900, P = 0.042; ORMR-PRESSO = 1.358, 95% CI: 1.052–1.752, P = 0.026）。感度解析では、これらの知見のロバストさと信頼性が確認された、と著者らは結論付けている。