[異なるモードで動作する携帯電話による耳介領域への熱作用の定量的評価] med./bio.

Quantitative assessment of thermal effects on the auricle region caused by mobile phones operating in different modes

掲載誌: AIMS Biophys 2024; 11 (4): 427-444

この研究は、携帯電話がヒトの耳介領域に及ぼす熱作用を分析するため、男性40人を対象に、異なるモードで動作する携帯電話に制御下でばく露させた。温度変化は赤外線サーモグラフィーを用いて測定した。標準化した15分間の通話の前後に、携帯電話を耳介領域の皮膚表面に軽く当ててサーモグラムを撮影した。測定は、電源オフ、電源オン、機内の3つのモードで実施した。オフモード平均温度上昇= 1.1 °C ± 0.2 °C)とオンモード平均温度上昇= 1.9 °C ± 0.3 °C)での耳介領域の実験的温度上昇には統計的有意差(p = 0.03)が見られたが、機内モード平均温度上昇= 1.4 °C ± 0.2 °C)とオンモードの間には統計的な差は見られなかった(p = 0.20)。サーモグラフィー測定と耳と携帯電話間の熱伝達モデルに基づくと、ヒトの耳がシステム内で最大の熱源であり、皮膚温度の上昇は主に携帯電話皮膚表面からの熱放散を制限することによって起こることが示された、と著者らは報告している。

ばく露