[ラットにおけるDNA断片化指数と精子形成関連遺伝子発現に対する高周波電磁波の影響力] med./bio.

The Impact of Radiofrequency Electromagnetic Waves on DNA Fragmentation Index and Spermatogenesis-related Genes Expression in Rats

掲載誌: Int J Med Toxicol Forens Med 2024; 14 (4): e45951

この研究は、携帯電話と同等の高周波RF電磁界ラット精液パラメータと精子形成関連遺伝子発現レベルに及ぼす影響を調べた。体重約180 gの雄の成体Wistarラット20匹をばく露群および擬似ばく露群に無作為に割り付けた。遺伝子発現は、5つの標的遺伝子 (ZBTB16、SCP3、ACR、ITGA6、および PRM1) についてリアルタイム PCRで評価した。その結果、DNA断片化指数 (DFI) 評価では、ばく露群と対照群との間に有意差が認められた。ACR遺伝子発現は、ばく露群よりも擬似ばく露群で2倍増加した。他の4つの遺伝子では矛盾した結果が見られ、PRM1とSCP3の遺伝子発現は約0.3倍、ITGA6は0.5倍、ZBTB16は 0.7倍に減少した。精子運動性は両群間で有意差は認められなかったが、ばく露群の形態学異常対照群よりも顕著であった、と著者らは報告している。

ばく露