この研究は、特別に設計された反射箱内で1.95 GHz高周波(RF)電磁界に2時間ばく露した自由行動可能な成体のC57BL/6系の雌雄のマウスの深部体温(CBT)応答を調べた。腹腔内に植え込んだ温度カプセルを使用し、ばく露後にラジオテレメトリを通じて連続的にデータを記録および送信した。RFばく露(全身平均比吸収率(WBA-SAR)1.25、2.5、3.75、5 W/kg)をシャムばく露条件と比較したところ、RFばく露開始後16分以内にCBTのピークが観察された(それぞれ+0.15、+0.31、+0.24、+0.37°C;WBA-SARが2.5 W/kg以上の場合のみ統計的有意)。その後、ばく露期間の残りの間にこの増加はほぼ消失した。ばく露終了直前には、5 W/kg条件のCBTのみがシャム条件と統計的に有意な差を示した。この結果から、マウスはRF強度が最大5 W/kgまでの熱負荷を効果的に補償できることが明らかとなった。さらに、ばく露期間終了時における5 W/kg条件でのCBTの上昇は、RFばく露終了直後にはシャム条件と比較して統計的に有意に低下していた。このことは、RFばく露期間終了後に測定されたCBTの値が、マウスにおけるRFばく露によるCBTの実際の変化を反映していない可能性を示唆している、と著者らは結論付けている。
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