[20 GHzから100 GHzまでの多層皮膚モデルばく露に対する衣類の影響] med./bio.

Clothing Effect on Multilayered Skin Model Exposure From 20 GHz to 100 GHz

掲載誌: IEEE J Electromagn RF Microw Med Biol 2023; 7 (4): 408-415

この研究は、20-100 GHzの範囲で着衣のヒトの皮膚モデルばく露の統計的評価を行った。綿と羊毛という2種類の典型的な繊維素材について、全周波数範囲にわたる誘電特性データを初めて提示した。テキスタイル層を含む多層皮膚モデルを用いて、吸収電力密度(APD)と皮膚温度上昇の比率に関する統計解析をモンテカルロシミュレーションで実施した。3つの主要パラメータ、すなわち入射角、交差偏波電力比(XPR)、および衣服と皮膚表面間の空気ギャップ間隔を考慮した。その結果、入射角が最大60°の場合、XPRを−50から50 dBに変化させると比率に変動が見られた。20-100 GHzの範囲では、XPRが0 dB未満、すなわち水平偏波波が優勢な場合、入射角や空気ギャップ間隔による比率への影響はわずかである。XPRが0 dBを超える、すなわち垂直偏波波が優勢な場合、特に60 GHz以上で入射角が60°を超えると偏差が増加する、と著者らは報告している。

ばく露