この研究は、さまざまな周囲温度/相対湿度環境(24℃/50%、45℃/20%、および45℃/80%)において、60 GHz ミリ波(MMW、波長5.0 mm)の6分間のばく露が眼に及ぼす影響を、イン・ビボのウサギモデルを用して調べた(ばく露した右眼と非ばく露の左眼を比較)。膜上皮損傷(フルオレセイン染色による評価)、角膜混濁(スリットランプ顕微鏡による評価)、および角膜厚(光干渉断層撮影による測定)を含む有害な眼症状との関連を検討した。その結果、より高い温度および湿度がMMW誘発性の眼損傷を悪化させる傾向があることが示されたが、本研究においては統計的有意差は観察されなかった。入射電力密度が、眼損傷の閾値に直接関連する要因として浮かび上がった。高い周囲温度および湿度は、MMWばく露による眼損傷を悪化させる傾向があるが、その影響は二次的であった。高温(45℃)、高湿度(80%)の環境における眼損傷は、標準環境(24℃、50%)において入射電力密度が約100 mW/cm^2増加した場合と同程度に増加した。また、高湿度環境では、高温(45℃)の周囲温度で眼内組織温度が上昇し、眼球が他の組織とは異なる反応を示す可能性があることが示唆される、と著者らは結論付けている。
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