[高圧架空送電線から生じる磁界の測定とシミュレーション] tech./dosim.

Measuring and simulation of magnetic field generated by high voltage overhead transmission lines

掲載誌: Results Eng 2024; 23: 102688

この研究は、マレーシアの2地点と異なる期間での架空送電線下での磁界測定結果を示している。1つ目の地点は2つの132 kV 二回線、2つ目の地点は132 kV 二回線と132 kV 四回線を含んでいた。測定は2023年12月と2024年2月に実施した。高強度のゾーンの局在化を容易にするため、測定された磁界レベルをグラフで示した。その結果、1つ目の地点では、二回線および四回線の両方で、最大RMS磁束密度レベルは2.81 μTであり、2番目のサイトの二回線では3.5 μTであった[訳注:原文を忠実に翻訳しているが、1つ目の地点と2つ目の地点が逆になっている]。測定結果の検証のため、ANSYS Electronicsを用いてIEEE規格、CIGREおよび他の研究に基づいて磁界をシミュレートした。測定結果は、二回線および四回線の両方の測定、および2つの二回線の測定で、シミュレートした磁界と非常に僅かな誤差で一致した。シミュレートおよび測定された磁界を、国際非電離放射線防護委員会ICNIRP)の職業ばく露および一般公衆ばく露制限値と比較したところ、ICNIRPの制限値内でシミュレートしたMFとほぼ一致していることが確認された、と著者らは報告している。

ばく露