この研究は、Wi-Fi、コードレス電話、および携帯電話の使用パターンと行動上の問題との関連を前向きに評価した。2020年10月から2021年1月までに実施された「環境と子どもの健康に関するモニタリング調査(北海道スタディ)」に参加した8-17歳の子ども2465人を対象とし、2021年9月-2022年3月までの追跡調査を含んだ。母子ペアは、ベースラインの質問票を通じて、家庭内のWi-Fiおよびコードレス電話の有無、コードレス電話の通話時間、携帯電話の使用パターン(携帯電話ネットワークおよびインターネットでの通話時間、オンラインオーディオストリーミング、オンラインビデオストリーミング、オンラインゲームのプレイ時間)に関する情報を提供した。ベースラインおよび追跡調査時の「Strength and Difficulties Questionnaire(SDQ)」のスコアに基づき、子どもたちは正常、持続的、改善、併存の4つのグループに分類された。その結果、Wi-Fi、携帯電話ネットワーク経由の携帯電話通話と行動上の問題との間に有意な関連は認められなかった。家庭内のコードレス電話は総困難度スコアの改善に対するオッズが高く、週に4分以上のコードレス電話での通話は持続的な問題のある向社会的行動に対するオッズが低かった。インターネット経由での携帯電話通話時間が週40分以上の場合、併存する総困難度に対するオッズが高かった。携帯電話ネットワーク経由の通話時間が週5分未満の場合、総困難度スコアの改善に対するオッズが高かった。携帯電話によるオーディオストリーミングが60~120分の場合、持続的な総困難度に対するオッズが低かった。これらの結果から、家庭内の高周波電磁界波源および携帯電話の使用パターンと行動上の問題の間に散発的な関連が示された。これらの知見は、残余交絡および偶然の所見による影響を受ける可能性がある。本研究の限界に対処し、詳細なばく露評価を通じてこの関連をさらに探求するために、継続的な追跡調査が必要である、と著者らは結論付けている。
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