[電磁界はmiR-126-5pおよび細胞内Ca2+濃度の増加を介して膠芽腫細胞の細胞死を誘発する] med./bio.

Electromagnetic Fields Trigger Cell Death in Glioblastoma Cells through Increasing miR-126-5p and Intracellular Ca2+ Levels

掲載誌: Cell Biochem Biophys 2024; 82 (4): 3597-3605

電磁界は、DNA構造の変化、核凝縮細胞イオン輸送、および細胞内Ca2+の蓄積を含む生物学的システムへの潜在的な悪影響をもたらす可能性がある。これらの影響をがん細胞において調査するため、前立腺がん、膠芽腫、子宮がん細胞株高周波電磁界ばく露し、その抗増殖効果を評価した。PC3、A172、およびHeLaのがん細胞培養し、24、48、および72時間電磁界ばく露した。MTTアッセイを用いて細胞の生存率および増殖を検出し、Annexin V染色を用いてアポトーシス細胞を決定し、共焦点顕微鏡によりアポトーシス媒介性の細胞内カルシウムシグナルを測定した。さらに、アポトーシス関連miRNAのプロファイリングも実施した。その結果、電磁界は膠芽腫細胞株A172において、腫瘍抑制因子として知られるmiR-129-5pのレベルを増加させることによりアポトーシス誘導することが示された。一方で、子宮がん細胞株および前立腺がん細胞株はほとんど影響を受けなかった、と著者らは報告している。

ばく露