この研究は、無線機器(モノのインターネット(IoT)デバイスまたはスマートデバイス)が設置された住宅や集合住宅における高周波電磁エネルギー(RF-EME)のレベルを定量化し、その後、家庭環境でのRF-EMEレベルを推定するのに役立つツールを開発することを目的としている。3年間にわたり、16種類のデバイスカテゴリに属する合計43台のデバイスについて、家庭内で測定を実施した。更に、12台のデバイスについては、実験室環境で詳細に測定を行った。結果的に、23種類のデバイスカテゴリに属する55台の個別デバイスを測定した。これらの測定データに基づき、23種類のデバイスカテゴリのうち単一デバイスが最大に近い状態で動作しても、合計で国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の2020年のガイドラインにおける公衆ばく露限度の0.17%のばく露が、1 mの距離で発生することが示された。また、2つの異なるスマートアパートでも測定を行い、一方には50台以上のIoTデバイスが設置され、もう一方には100台以上のIoTデバイスが設置され、これらのデバイスは可能な限り高負荷で稼働させられた。記録されたそれぞれの6分間の平均ばく露レベルは、ICNIRPガイドライン(2020)の30分間の平均公衆ばく露限度の0.0077%および0.44%であった、と著者らは報告している。
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