[ミリ波でのウェアラブルパッチアンテナアレイについてのばく露評価] tech./dosim.

マイクロ波の高い側の周波数で動作するワイヤレスネットワークおよびシステムの展開が予定されており、ミリ波を含むこれらの新興周波数におけるユーザーのばく露評価研究が求められている。ミリ波では、電力吸収は主に皮膚および皮下組織に限定される。これまでのところ、計算ばく露評価研究に使用する皮膚モデルに関する文献のコンセンサスはない。このため、この研究は、28 GHzおよび39 GHzで動作するウェアラブルパッチアンテナにばく露された際の最も表面的な組織の異なる詳細度を持つ4つの異なるモデルを分析した。層状モデルの結果を、均質モデルと比較した。シミュレーションはSim4lifeプラットフォームに実装されたFDTD法を用いて実施し、吸収電力密度（Sab）を1 cm2および4 cm2で平均化して評価した。データは、反射係数が同じシミュレートされたモデルでは、均質モデルが層状モデルの角質層で得られるSabのピーク値を8-12%（モデルの層数と周波数に依存）過小評価することを示した。一方で、層状モデル間の曝露レベルには実質的な違いはなかった、と著者らは報告している。