[テヘランにおける土地利用と小児白血病およびリンパ腫との関連の調査] epidem.

この研究は、病院ベースの症例対照研究で、様々な土地利用タイプの近接性と小児白血病およびリンパ腫との関連を調べた。2016-2021年に診断された小児白血病およびリンパ腫の428症例、ならびにテヘランに住む1歳から15歳までの428人の対照を包含した。親の喫煙や家族歴などの交絡因子を調整したロジスティック回帰を用いて、土地利用に関連する小児がんのリスクを分析した。その結果、最寄りの高速道路から1000 m以上離れた場所に住む子どもと比較した、高速道路から100 m以内に居住する白血病およびリンパ腫の子どものオッズ比（OR）は、それぞれ1.87（95%信頼区間（CI）= 1.00-3.49）および1.71（95% CI = 1.00-2.93）であった。最寄りのガソリンスタンドから100 m以内に居住する白血病のORは2.15（95% CI = 1.00-4.63）、リンパ腫のORは1.09（95% CI = 0.47-2.50）であった。送電線の近く（<100 m）で白血病との有意な関連が観察された（OR = 3.05; 95% CI = 0.97-9.55）が、送電線と小児リンパ腫との間には有意な関連は観察されなかった。バス停や主要道路（クラス2）と小児白血病およびリンパ腫との間には関連が見られなかった、と著者らは報告している。