この研究は、東京の都市部に設置された商用28 GHz帯5G基地局(BS)に関する最新の高周波電磁界ばく露測定結果を紹介している。測定は現実的なトラフィック条件下で5Gスマートフォンを使用し、全方向性アンテナとホーンアンテナの両方を用いて行った。その結果、全てのケースで電界強度はばく露制限値よりも遥かに低い(<-38 dB)ことが確認された。トラフィックオフのケースでは、2つのアンテナ間で有意差は見られず、最大で3.6 dBであった。一方、トラフィックオンのケースでは、全方向性アンテナがスマートフォンからの電波を捕捉することで、ホーンアンテナを使用した場合よりも7-13 dB高い電界強度が観測されることがあった。また、4G LTE基地局とサブ6 GHz帯および28 GHz帯の5G基地局との比較結果も示し、有意義な電磁界ばく露データを取得するための推奨事項を提供している。この研究は、準ミリ波/ミリ波5G基地局に関する測定方法の標準化に向けたさらなる一歩である、と著者らは結論付けている。
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