[高周波電磁放射はin vitroでライディッヒ細胞機能に干渉する] med./bio.

近年、高周波数放射（RFR）が男性不妊の脅威として重大な懸念事項となっている。これらの技術が日常生活に欠かせないものとなっているため、このような放射が人間の健康に与える影響を理解することが必要である。この観点から、この研究は、マウスのライディッヒ細胞株（TM3）に対するRFRの時間依存的な生物学的影響を調べた。TM3細胞を、4G携帯電話から発せられるRFR、およびRFRばく露装置からの特定の周波数である1800 MHzおよび2450 MHzにばく露した後、細胞の生存率、細胞増殖、テストステロン生成、ROS生成などのさまざまなパラメータを評価した。その結果、全てのばく露条件において、120分のばく露でTM3細胞のテストステロンレベルと増殖率が対照群と比較して大幅に減少することが観察された。逆に、細胞内のROSレベルは、携帯電話および2450 MHzのばく露群の両方で、ばく露60分、90分、120分で有意に増加した。しかし、異なる時間（15、30、45、60、90、120分）のRFR処理は、いずれのばく露条件（2450 MHz、1800 MHz、携帯電話放射）でも細胞生存率に有意な影響を及ぼさなかった。これらの結果は、RFRがライディッヒ細胞の生理機能に負の影響を及ぼすことを示しており、これは男性不妊の深刻な懸念となり得る、と著者らは結論付けている。