[多重周波数電磁放射はマウスにおいて大脳皮質の炎症を介して不安を誘導する] med./bio.

Multi-frequency electromagnetic radiation induces anxiety in mice via inflammation in the cerebral cortex

掲載誌: Environ Sci Pollut Res 2024; 31 (24): 35161-35172

この研究は、0.9/1.5/2.65 GHzの高周波RF電磁放射に4 W/kgで2時間/日、4週間全身ばく露したマウスにおける感情への影響を調べた。マウスは不安を示したが、重度のうつ病は見られなかった。ELISAの結果、アミノ酸神経伝達物質(GABA、DA、5-HT)が有意に減少し、アセチルコリンACH)レベルは有意な変化を示さなかった。さらに、ウェスタンブロットの結果、脳皮質においてBDNF、TrkB、およびCREBレベルが増加し、NF-κBレベルが減少した。また、プロ炎症因子(IL-6、IL-1β、TNF-α)が有意に増加し、抗炎症因子(IL-4、IL-10)は減少傾向を示した。多重周波数の電磁放射は、脳皮質におけるCREB-BDNF-TrkBおよびNF-κB経路を通じて炎症反応を誘発し、興奮性神経伝達物質の減少を引き起こし、最終的にマウスに不安を引き起こす、と著者らは結論付けている。

ばく露