[変電所付近の電界および磁界汚染とこの地域に住む成人に対する不安および抑うつ効果の調査] epidem.

この研究は、トルコ南東部のシャンルウルファ市中心部の電磁界汚染を調査し、この汚染にばく露された個人（18–40歳）の不安および抑うつ症状を調べた。この目的のため、配電センターおよび44の変電所（各変圧器について）のゼロ地点、1メートル地点、2メートル地点、最も変圧器に近い住居／オフィスで電界および磁界の測定を行った。実験群は配電センターや変電所の近くに住む個人（n = 55）、対照群は市中心部の外に住み、家の近くに変圧器や高圧送電線がなく、ストレスを引き起こす慢性疾患を持たない個人（n = 50）から選ばれた。両群の不安および抑うつ症状は、ベック不安目録（BAI）およびベック抑うつ目録（BDI）を用いて測定した。電磁界汚染と不安および抑うつとの関連を統計的に評価した。その結果、磁界および電界の最大値はそれぞれ0.22 mTおよび65.9 kV/mで、電界は一部の地点で基準値を超えていた。電磁界ばく露と不安および抑うつとの関連について統計的に説得力のある証拠は認められなかった（p > 0.05）。これらの結果は、より高い電磁界レベルの場所で、より意味のある結果が得られる可能性があることを示している。測定値が制限値未満であったことから、電磁界ばく露は個人に不安や抑うつを生じない、と著者らは解釈している。