[電気自動車におけるワイヤレス電力伝送システムからの磁界漏洩の空間平均化手法の適合性評価] tech./dosim.

Compliance Assessment of the Spatial Averaging Method for Magnetic Field Leakage from a Wireless Power Transfer System in Electric Vehicles

掲載誌: Appl Sci 2024; 14 (7): 2672

磁気共鳴を利用したワイヤレス電力伝送(WPT)は効率的な電力伝送を提供し、従来のプラグを使用しない電気自動車(EV)の充電においてますます魅力的な選択肢となっている。しかし、EVの充電にはkW単位以上の伝送電力が必要であり、従来のワイヤレスシステムに比べて漏洩磁界が高くなる。漏洩磁界は不均一であり、ガイドラインで規定された制限値に基づく評価は、自由空間に立つ人が均一な磁界ばく露されることを前提としているため、非常に保守的である。このような場合、内部電界制限値を用いて評価を行うべきであり、これは健康への悪影響に対してより関連性が高いが、その評価は時間がかかる。この過度の保守性を軽減するために、国際的な製品規格は不均一なばく露評価のための空間平均化法を導入している。この研究は、特にWPTシステムから漏洩する不均一な磁界強度の測定点に対する評価方法を調べた。その結果、様々な空間平均化法が、解剖学的に基づいた人体モデルを使用した電磁界解析から導出された内部電界相関していることが確認された。この計算結果から、空間平均された磁界と内部電界との間に良好な相関があることを確認された。更に、これらの方法はばく露ガイドラインへの適切な準拠評価を提供する。この研究は、不均一なばく露に対する空間平均化法の適合性についての理解を深め、WPTシステムにおける円滑な評価に貢献するものである、と著者らは結論付けている。

ばく露