<目的> ヒトの大脳を磁気刺激したときに誘起される電界および渦電流密度を計算し,効率的な磁気刺激方法を見いだす. <方法> ベクトルポテンシャルから磁界及び誘導電界を計算した. <結果及び結論> 頭表面に対して水平に置いた単一コイルでは,脳の小さい領域を選択的に刺激することは困難である.頭表面に対して垂直に置いた単一コイルは,渦電流を小さい領域に集めることができるが大きな渦電流密度を得ることは困難である.2つあるい4つのコイルを組み合わせることによって渦電流を効率的に小さい領域に集めることができる.