この研究は、高周波(RF)電磁界がイン・ビトロでばく露した繁殖用雄ブタ精液の精子運動性、ならびに精子頭部および尾部の形態計測パラメータに基づく精子亜集団の割合に及ぼす影響を調べた。雄ブタ12匹の精液サンプルを対照群と実験群に割り付け、実験群のサンプルを、GTEMセルで5G周波数帯域の2500 MHzに電界強度10 V/mで2時間ばく露した後、両群の精子運動性を評価した。精液塗抹標本の形態計測分析は、SFORMソフトウェアを用いて実施した。その結果、実験群では進行性精子運動性が有意に低下した(74.7% vs 85.7%)。主成分分析(PC分析)およびクラスター分析により、2つの精子亜集団が明らかになった(S1:より規則的な頭部形状と小さな中片輪郭を持つ精子、S2:より細長い頭部形状と大きな中片輪郭を持つ精子)。実験群の精液サンプルはS1精子亜集団の割合が高かった(68.2% vs 64.4%)。2500 MHzのRFにばく露した雄ブタ精液は、進行性精子運動性の低下と受精能力の高い精子亜集団の割合の低下を生じた、と著者らは報告している。
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