[メルボルンにおける微小環境での高周波電磁界への個人ばく露:縦断的トレンド分析] tech./dosim.

Micro-environmental personal radio-frequency electromagnetic field exposures in Melbourne: A longitudinal trend analysis

掲載誌: Environ Res 2024; 251 Pt 2: 118629

この研究は、オーストラリアにおける微小環境での高周波RF電磁界への個人ばく露の縦断的傾向を評価した。メルボルンの18の微小環境で測定したRF個人ばく露(88 MHz-6 GHz)について、ベースライン(2015-16年)およびフォローアップ(2022年)のデータを用いた。同時分位数回帰分析を実施し、特に中央値(P50)、上極端値(P99)、および全体的なばく露傾向の曝露データ分布の百分位数を比較した。RFばく露は、モバイルダウンリンク、モバイルアップリンク放送、5G-New Radio、その他、その他、および上述の波源の合計の6つについて比較した。ベースラインとフォローアップで測定した周波数特有のばく露も比較した。異なる微小環境タイプのグループ間での総ばく露も比較した。その結果、全ての微小環境データにおいて、フォローアップ時の総ばく露レベル(中央値およびP99)には有意な変化はなかった。全体的なばく露傾向はフォローアップ時に増加した。全ての波源のうち、モバイルダウンリンクが最も高いばく露を示し、ばく露中央値および全体的な傾向が増加した。7つの微小環境タイプのうち5つで、総ばく露レベル(中央値およびP99)ならびに全体的なばく露傾向がフォローアップ時に増加した、と著者らは報告している。

ばく露