[ギリシャにおける5G NRの開始：屋上での電磁界ばく露レベルに関する予備的な定位測定およびモニタリングネットワーク測定] tech./dosim.

この研究は、ギリシャにおける第５世代（5G）New Radio（NR）の3400-3800 MHz周波数帯（FR1）に焦点を当て、一般公衆のばく露レベルに対する5G NR放射の寄与についての予備的データを収集することを目的とした。5G NRアンテナを装備した117か所の基地局ごとに、アクセス可能な場合には隣接する屋上を含む最低3つの地点での広帯域および周波数選択的な測定を実施した。これらの点はスイープ方法に基づいて選ばれ、最悪シナリオの地点で電界強度を記録した。これらの実地測定の大部分を、ギリシャの大都市での5G NRサービスの開始に合わせて、2021年初頭から2022年半ばまでの都市環境で実施した。さらに、カラマタ市の郊外環境に設置した特定の5G NR基地局について、その試験運用および通常運用中に、国立電磁界観測所（NOEF）のモニタリングセンサーネットワークによって得た広帯域および周波数選択的な測定データを用いて徹底的に調査した。5G NR周波数範囲内の実地測定データを、NOEFの出力を通じて検証した。基地局の試験運用から通常運用への移行期間にわたって、総電界レベルに対する5G NRの寄与を時間とともに評価した。その結果、全てのケースで、一般公衆のばく露に対する参照レベルの遵守が確認された、と著者らは報告している。