この研究は、一般集団における通話目的での携帯電話使用および使用頻度と、新規発症の高血圧との関連を、英国バイオバンクのデータを用いて調べた。高血圧の既往歴がない212046人を包含した。少なくとも週1回、携帯電話で通話をする人を携帯電話使用者と定義した。主要アウトカムは新規発生の高血圧とした。中央値12.0年のフォローアップ中に、13984人が新たに高血圧を発症した。携帯電話使用者では非使用者と比較して、新規発生の高血圧のリスクが有意に高かった(ハザード比(HR)= 1.07、95%信頼区間(CI)= 1.01-1.12)。携帯電話使用者では、通話のための使用時間が週5分未満の者と比較して、30-59分(HR = 1.08、95% CI = 1.01-1.16)、1-3時間(HR = 1.13、95%CI = 1.06-1.22)、4-6時間(HR = 1.16、95% CI = 1.04-1.29)、6時間超(HR = 1.25、95% CI = 1.13-1.39)で新規発生の高血圧のリスクが有意に高かった(P<0.001)。更に、遺伝的に高血圧リスクが高く、携帯電話の通話のための週間使用時間が長い参加者は、新規発生の高血圧のリスクが最も高かった。通話のための携帯電話使用は、特に高頻度使用者において、新規発生の高血圧のリスクが有意に高いことと関連していた、と著者らは報告している。
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