[携帯電話ユーザーの口腔内塗抹標本における小核の評価:比較研究] med./bio.

Evaluation of micronuclei in buccal smears of mobile phone users: A comparative study

掲載誌: J Int Clin Dent Res Org 2023; 15 (2): 112-118

この研究は、高頻度および低頻度の携帯電話ユーザーの口腔粘膜細胞から剥離した細胞における小核形成頻度を調べた。合計50人の被験者を、低頻度および高頻度の携帯電話ユーザーの2群に割り付けた。更に、週に10時間以上携帯電話を使用する被験者を高通話時間、週に4-5時間未満を低通話時間のユーザーとした。頬粘膜細胞は、木製のスパチュラで口腔をこすって抽出した。小核は、個々の細胞1000個について顕微鏡で評価した。その結果、高頻度のユーザーでは、低頻度のユーザーと比較して、小核数が有意に多かった。CDMA携帯電話を用いた参加者では、GSM携帯電話を用いた参加者と比較して、平均小核数に非常に有意な差が認められた。ヘッドフォンを使用しないユーザーでは、ヘッドフォンユーザーと比較して、平均小核数が有意に多かった。更に、携帯電話を頻繁に使用する側では、反対側と比較して、小核数が統計的に有意に多かった、と著者らは報告している。

ばく露