この研究は、携帯電話使用と頭痛との関連を、「携帯電話使用と健康についてのコホート研究(COSMOS)」のオランダおよび英国のコホートデータ用いて調べた(基準年:2009年-2012年、フォローアップ:2015年-2018年、N = 78,437)。頭痛および片頭痛の頻度、ハンズフリーデバイスの使用、テキストメッセージの頻度などの携帯電話使用に関する情報を、自己申告に基づいて取得した。音声通話時間の推定値を得るため、事業者データを取得した。その結果、通話時間とテキストメッセージの相互調整モデルでは、通話時間が高いカテゴリーの参加者は、調整後のオッズ比(OR)が1.04(95%信頼区間(CI)0.94-1.15)を示し、通話時間の増加と頭痛の報告との間には明確な傾向は認められなかった。しかし、テキストメッセージの頻度が高いカテゴリーでは、テキストメッセージの増加とともに頭痛の報告が明確に増加した(OR = 1.40、95% CI = 1.25-1.56)。テキストメッセージの際は電波ばく露はほぼ無視できることから、この結果は、携帯電話ユーザーの間で見られる頭痛のリスク上昇は電波以外のメカニズムに帰結される可能性があることを示唆している、と著者らは結論付けている。
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