この研究は、携帯電話使用と認知機能との関係を、オフィス作業者132人を対象とする横断研究で調べた。日中および職場での会話と、就寝前のソーシャルネットワークを通じた携帯電話使用が、作業記憶、注意力、反応時間に及ぼす影響を、Wechsler検査およびStroop検査で測定した。その結果、日中および夜間の携帯電話の平均使用時間は、会話に49.8分、ソーシャルネットワークの使用に145.8分であった。日中および夜間に携帯電話での会話時間が増加するにつれて、記憶想起スコアが有意に低下し、職場でソーシャルネットワークを使用する時間が長くなるほど、干渉時間が有意に増加し、逆記憶が減少した。これらの結果から、携帯電話使用は認知機能の幾つかの側面に影響を及ぼる可能性があることが示唆される、と著者らは結論付けている。
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