[10-90 GHzのアンテナにばく露した非平面皮膚モデルの空間平均上皮／吸収電力密度] tech./dosim.

この研究は、10-90 GHzの局所的な電磁界ばく露のための非平面皮膚モデルでの吸収電力密度（APD）の平均化方法を調べた。8つの研究グループによる異なる数値アプローチと後処理技術を用いて計算したAPDを比較した。この相互比較の目的は、APDの平均化方法、皮膚モデル構造、およびばく露アンテナのタイプなど、変動の主要な原因を明らかにすることであった。統計分析によると、異なる平均化方法と皮膚モデルによる相対信頼区間（RCI）の最大差はそれぞれ9.4%と5.1%以内であった。対照的に、アンテナと皮膚の距離を5 mmに設定した場合、10 GHzでのばく露アンテナに起因する差異は59.4%に達した。この差は他の計算条件下では9.2%を超えなかった。更に、空間平均化APDは、回帰分析に基づいて、最大皮膚表面温度上昇と直線関係を持つようであった。これらの知見は、空間平均化APDの分散がAPD平均化方法および皮膚モデル構造のいずれにも大きく依存しないが、ばく露源として用いられるアンテナのタイプにわずかに依存していることを示している、と著者らは結論付けている。