[雄のWistarラットの生殖、肝臓、腎臓、および血液パラメータに対する4G携帯電話電話放射ばく露の影響] med./bio.

Effects of 4G mobile phone radiation exposure on reproductive, hepatic, renal, and hematological parameters of male Wistar rat

掲載誌: Environ Sci Pollut Res 2024; 31 (3): 4384-4399

この研究は、第4世代(4G)携帯電話電磁放射が雄性生殖器、肝臓腎臓、および血液学的パラメータに及ぼす影響を調べた。70日齢のWistarラットを4G放射(2350 MHz、2時間/日、56日間)にばく露し、精子のパラメータ(精子数、生存率精子頭部形態、ミトコンドリア活性、総抗酸化活性、精子脂質過酸化)を評価した。精巣前立腺精巣上体精嚢肝臓腎臓組織学的検査、ならびに全血液検査、肝臓および腎臓の機能検査、テストステロンホルモンの分析を実施した。その結果、実験の終了時に、ばく露群のラットにおいて有意な(p < 0.05)精子生存率の低下、ならびに肝臓腎臓精巣、およびその他の生殖器の組織学的変化が認められた。また、テストステロンの低下、総抗酸化能力の減少、精子ミトコンドリアの機能低下も観察された。更に、精子脂質過酸化精子異常増加も観察された。ヘモグロビン赤血球(RBC)、および包括的な細胞容積(PCV)などの血液学的パラメータの有意な(p < 0.05)増加が認められた。この結果は、4G放射に対する慢性ばく露ラットの雄性生殖器、血液学的システム、肝臓腎臓に影響を与える可能性があることを示唆している、と著者らは結論付けている。

ばく露