この研究は、第4世代(4G)携帯電話の電磁放射が雄性生殖器、肝臓、腎臓、および血液学的パラメータに及ぼす影響を調べた。70日齢のWistarラットを4G放射(2350 MHz、2時間/日、56日間)にばく露し、精子のパラメータ(精子数、生存率、精子頭部形態、ミトコンドリア活性、総抗酸化活性、精子の脂質過酸化)を評価した。精巣、前立腺、精巣上体、精嚢、肝臓、腎臓の組織学的検査、ならびに全血液検査、肝臓および腎臓の機能検査、テストステロンホルモンの分析を実施した。その結果、実験の終了時に、ばく露群のラットにおいて有意な(p < 0.05)精子の生存率の低下、ならびに肝臓、腎臓、精巣、およびその他の生殖器の組織学的変化が認められた。また、テストステロンの低下、総抗酸化能力の減少、精子ミトコンドリアの機能低下も観察された。更に、精子の脂質過酸化と精子の異常増加も観察された。ヘモグロビン、赤血球(RBC)、および包括的な細胞容積(PCV)などの血液学的パラメータの有意な(p < 0.05)増加が認められた。この結果は、4G放射に対する慢性ばく露がラットの雄性生殖器、血液学的システム、肝臓、腎臓に影響を与える可能性があることを示唆している、と著者らは結論付けている。
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