[健康なボランティアにおける脳波に対する携帯電話電磁界の影響] med./bio.

先行研究では、脳電図（脳波、EEG）記録を用いた電磁界の影響の測定が試みられたが、実験的および環境的要因によって阻害されてきた。この研究は、これらの要因を制御しながら電磁界の影響を測定するための枠組みを提案している。観察された電磁界の影響の堅牢な統計的証拠を提供するために、ベイズ統計的アプローチを用いた。この研究には、二重盲検・クロスオーバー・カウンターバランスデザインの健康な参加者32人を含めた。EEG記録は6つの脳領域全体で合計63の電極で実施した。参加者は、開眼（EO）および閉眼（EC）条件のブロックを交互に持つ2つの18分間のセッションで構成される測定プロトコルを受けた。グループ1（n = 16）は最初のセッションで実ばく露、2番目のセッションで擬似ばく露された。グループ2（n = 16）はその逆であった。全てのセッションと脳領域に対してパワースペクトル密度プロットを生成した。その結果、ベイズ分析では、EO条件におけるアルファ帯のパワー密度に対する電磁界の影響の存在を示す統計的証拠が認められた、と著者らは報告している。