この研究は、サブミリ波が体温を上昇させるばく露強度を決定し、皮膚の血流の変化を含む体温調節が準ミリ波への全身ばく露下でのラットで誘導されるかどうかを調べた。意識のあるラットの背側を、吸収電力密度0、122、および237 W/m2の28 GHzサブミリ波に40分間広範囲にばく露し、3つの領域(背側および尾の皮膚、および直腸)の温度変化と背側と尾の皮膚の血流を、光ファイバープローブを用いて同時に測定した。その結果、背側皮膚と直腸で強度依存的な温度上昇が認められた。更に、皮膚の血流は尾部で変化したが、背部では変化せず、直腸温度の上昇と尾の皮膚温度の上昇を生じた。これらの知見は、サブミリ波への全身ばく露が体温調節を生じ、ばく露した身体表面で発生した熱を輸送および放散することを示唆している、と著者らは結論付けている。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。